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コントーションのトレーニングについて
サーカスパフォーマーを目指して日々コントーション練習に励んで
いる方々から同じような質問メールが多く届くので、ここに私なりの
解説を書いとこうと思います
でもこれは、あくまでも私の経験の中で得た個人的な意見と言う事
をお忘れなく

Q1:

コントーションのトレーニングについて
独学で見よう見まねで練習しているのですが
なかなか進歩が見られませんアドバイスお願いします

A1:

毎日続けていて成果が見られないのならば
考えられるのは、日数が少ないか練習方法が間違って
いるのどちらかです

特にコントーションを始めたばかりの人は
他の演目と違った上達の遅さに、いら立ちを感じる事で
しょう

大切なのは、毎日続ける事
ウォーミングアップに時間をかける事とリラックスした状態で
トレーニングする事

上達の近道は、パートナーを見つける事

この2つをお勧めします

後で説明しますが、特に背骨の柔軟は1人では難しく
間違った方法でトレーニングを進めていくと、取り返
しのつかない故障を引き起こすことも考えられます
パートナーを見つけ正しいトレーニングを心がけて
ください

個人差はありますがサーカス学校では、早い人で
約3週間でブリッジから元の立った姿勢に起きあがれる
ようになります

Q2:

開脚はどうにか縦横共にできるのですが、どうしても
背中の柔軟が思うようにはかどりません
良い練習方法を教えてください

A2:

背骨はブロック関節で、24個の骨から成り立っています

コントーションのトレーニングについて_d0088142_8345015.jpg


これを横から見ると、こんな感じです

コントーションのトレーニングについて_d0088142_836824.jpg


間違ったトレーニングをしてきた人の大半の背中は、背骨がこんな
感じに曲がります

見てお解かりのように、負荷のかかる場所が数箇所だけに集中し
これだと背骨への負担が大きく、故障につながる可能性が高く
限界も見えてます

コントーションのトレーニングについて_d0088142_8362397.jpg


ちゃんとした指導の下、トレーニングをしてきた人の背中の
背骨はこんな感じに曲がります
全体に負荷が均一にかかるため、背骨への負担も小さく
故障につながる可能性も低く、安全に更なるトレーニングに進め
ます

コントーションのトレーニングについて_d0088142_8363833.jpg


方法はいろいろありますが
この状態を目指し、それぞれの関節のストレッチを
行ってください

パートナーもしくはトレーナーとトレーニングできる人は
パートナーに、どの関節に負荷を与えて欲しいかを伝え
ゆっくりと伸ばしていくことが大切です

以下に私たちのトレーニングの動画を載せときますね



方法は他にもいろいろあるので、この方法だけにとらわれず
あくまで一例として参考にしてくれると嬉しいです

それではこれからも練習頑張ってください
いつの日か海外のサーカスで活躍する姿が見れるのを
心より楽しみにしています

追記 : 「これはどうなんですか?」と、いくつかの動画のリンクや
写真をいただきましたが、勘違いが多いので追記としてここに少
し付け足しますね

ちゃんとした柔軟の基礎を身につけたうえで部分的に負荷の
かかる柔軟の技を行うのと
なにも柔軟ができていない人が見よう見まねで部分的に負荷
を与えて柔軟の技を得ようとするのとでは
事故を起こす率は数倍、いや、相当な違いがあります
by kinosuke_otowa | 2010-07-10 08:32 | Contortion
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