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大駱駝艦との再会
LOVING CIRCUSの店長さんから誘われムチの指導に行って
みるとそこには懐かしい面々が。

大駱駝艦(だいらくだかん)って団体を皆さん知ってますか?
舞踏家ならば知らない人はいないとは思いますが麿赤兒
(まろあかじ)さん率いる舞踏団体で海外活動もこなす
知る人ぞ知る超有名な方々。ここまで聞いてピンとこなく
ても、集合写真の僕の隣にいる方の顔を見たら誰もが
知ってると気付くはず。そう、あの有名な映画やテレビで
見かけるあの方です。

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僕とは全くジャンルが違う方々なのですが何かと縁があり
まして、以前、大須(名古屋)のお祭りに出演した時に一緒
になったり、海外のアート誌の取材で同じコーナーに僕が
麿さんの後に取材を受けてたり、つい先日一緒にお仕事し
てた制作会社の方々が偶然にも彼らのドキュメンタリー撮
ってたりと、僕としては色んな所で活躍を耳にする気にな
る存在だったわけです。

そんな彼らが2月19~22日に世田谷パブリックシアター
で行なう大駱駝艦の公演でムチを使った表現を取り入れる
とのことでLOVING CIRCUSさんにムチの納品と指導をお願い
した事から、僕達の縁が繋がり再び会う機会ができたのです。

LOVING CIRCUSの店長さんに連れられて世田谷パブリックシ
アターに向かい、地下にある練習場の重い扉を開けると
いかついスキンヘッドの男達の視線が僕一点に集まった。

分かってはいてもすごい迫力だ… なんだか緊張する…

そして、和む間もなく指導に突入。

僕が見本としてムチを振った時
僕の緊張が和らぎ、逆に彼らの緊張に変わった(笑)

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良し良しと思い、いつも通りのレッスンを進めるが何か
がいつもと違う…

僕の指導スタイルは一定の緊張感と生徒との距離感を
維持しながら、プレッシャーを与え進めていくのだが
今回は何か違う雰囲気が漂っている。

彼らの気にする視線の先を追っていくと、そこにはジッ
と見守る麿赤兒(さん)がいた。

彼の眼だけは変わらず険しい。

それもそのはず、今回の公演は彼にとって8年ぶりの
ソロ公演。みんなはそれを支える脇なのだ。脇とは言え
それぞれがそれなりのキャリアを持つ者ばかり。
それでも伝わってくる緊張感はただならぬ重さ。

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全員が振り方を覚えムチで音を鳴らせるようになった時に
麿さんの号令がかかった。

「皆、円陣!」

全員がムチを手に麿さんを中心に円陣を組みポーズを
とった。

麿さんの続く号令 「かっ!」を合図に10人が同時に
ムチを振りおろしてポーズ。

10人が円陣を組んでムチを振り下ろすと迫力です。
しかし、そのムチ以上に迫力あるのが一斉に静止した
ときに彼らの発する空気。彼らの持つ世界観が一瞬に
してその場の雰囲気を包み込みます。

麿さんが映画で見せる存在感もさることながら
彼が舞踏でしか見せない迫力あるパフォーマンスを
ぜひ、この機会に生で観て下さい。

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http://www.dairakudakan.com/

大駱駝艦の皆さん、次回お会いするときはレッスンとか
練習抜きでいろんなお話したいですね。公演頑張ってく
ださい。
by kinosuke_otowa | 2009-02-12 18:58 | ディオの日記
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