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一人一人のウィップが協会の信頼を背負っているのです
一通のメールが匿名で送られてきた。

そこには、協会員がパーティで行ったデモンストレーションの
失態が克明に書かれていた。

事実かどうかはわからないが、その会場では以後ウィップの
使用は禁止となったらしい、、、、

終わったことを言っても、しかたがないが

事実ならば

この背負った十字架の重さを軽く受け止めないで欲しい

私も以前、パフォマンス時のアクシデントによって業界から
干されたことがある。それはプロとしてあってはいけない過ちで
当然の報いだった

その事から、いろんな意味で辛い思いをしました

人前でウィップを手にするとき、そこには大きな期待がむけら
れる。だが同時に大きな責任が生まれ追い詰められている
ことを忘れてはいけない。

その期待は無責任にも、より過激なものへとエスカレート
していき、期待と言うプレッシャーで追い込んでいく

だが誰も責任という言葉は口にしないし
代わってはもらえない

この事を「悪魔のささやき」と言ったパフォマーがいるが
実にうまい例えだと思う

この駆け引きに乗って、優れた才能を持っているにもかかわらず
悲しくも消えていった人たちを何人も見てきた。

きっとお客さんの期待とは比べもにならないぐらいの愛情で
そのパフォマンスに接してきたはずなのに、、、

本当に惜しいことだ

起こそうと思って、事故を起こす者はいません
どれだけ上手な人も事故の可能性は常についてまわります

だからこそ、その道のプロとしてやっていくならば
安全なラインを見失わず、そのことに細心の注意を払う
必要があります

ウィップの上手さとは、車の運転と良く似ていると思う時がある
なによりも重要なのはコントロールの正確さ。それこそが上手さ
セイフティードライビング ならぬ セイフティークラッキング
だと思います。

正確さを追求した練習を重ねるうちに、その延長線上にいつの日か
過激に見えたはずのパフォマンスが、単純な基礎の上にある
ものであったことが見えてくる時がふと訪れるはずです

この失態の話が事実ならば

協会員である以上、自分ひとりの問題ではないことを自覚し
以後二度と同じ過ちをしないように心がけて下さい
一人一人のウィップが協会の信頼を背負っているのです

そして、プロとしてうけた仕事ならば
事故には業務上過失という責任が常についてまわることを
忘れないでください
by kinosuke_otowa | 2009-05-24 15:54 | ディオの日記
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