カテゴリ:6年目にしてスタート地点( 2 )
旅立ちの日
女性が子供を産めるって事は素晴らしい事だと思い
ます。

子供を作るのは共同作業ですが、出産は母親の仕事
でこの時ばかりは父親は横に居ても何にも手助けで
きず、ただただ、そわそわしながら新しい命が生ま
れてくる瞬間を待つしかありません。

今もその時の事をはっきりと記憶しています。

生まれてくる大きな期待の反面、これから背おって
いく責任への不安や、新しい生活を支えていく収支
のバランスのこと、まだ見ぬ子供の未来の事など
色んな事が頭を過ぎり、そんないっぱいの感情に押
し潰されそうになりながら病院の廊下で母親と子の
無事を願い、何度も何度も時計を眺め、目の前の扉
が開くのを待っていました。

産声が聞こえた瞬間

そんな全ての想いが一瞬にして吹き飛び、喜びに変
わる。そして、父親としての新たな道がその瞬間か
ら始まりました。

幸いにも私の父親としての初仕事は、産婦人科の先
生の計らいで子供と母親を結ぶヘソノオにハサミを
入れる事でした。

一仕事終えて疲れきった母親と元気良く泣く子供を
目の前にしながらそれを繋ぐヘソノオにハサミを入
れるのは、何とも例えようのない不思議な気持ちで
たった一瞬の事ながら今まで経験したことの無い緊
張を体験しました。

小さな赤ちゃんの顔を覗き込むと、見えているのか
わからない小さな瞳で私を見つめながら、小さな手
で私の指を握りかえそうとしていた。

出産という大仕事を終えた母親に比べるとちっぽけ
な事ではあるが、自分の中でなにか温かく切ない感
情が込み上げてくる瞬間でした。

こんな素晴らしい経験が出来たことに素直に感謝し
ています。この時の感動は今もはっきりと覚えてい
ます。

そんな素晴らしい想い出があるにも関わらず、私た
ちの勝手な都合で片親という環境にしてしまった事
に関しては、娘に申し訳なく思っています。
でも、それがあったからこそ今の幸せな親子関係が
築けたとも思っています。

「それでも幸せだった」と娘に言ってもらえる人生であ
ってくれることを願い、私は娘の人生を影で支えながら
共に歩いています。

なぜ旅立ち前に、こんな話をするかと言うと、先日
別れた母親の方から私たち宛てに包みが届きました。

同封してあった私に宛てた手紙には、新しい生活で
子供が出来たと報告がありました。そして、かつて
共に過ごした娘との写真などの全てが包みに入れら
れてました。

娘に宛てた手紙を開封すると、その事や今までの謝
罪の言葉も書かれていました、、、

でも、

しっかりしているように見えても娘はまだ5歳。

娘にこれらすべての事を大人のように理解し受け入
れろと言っても出来ないと思います。

だから言いません。

娘に宛てて書いてくれた手紙は勝手ではありますが
私の判断で破り捨てさせてもらいました。

希望に満ちた旅立ちを嫌な気持ちにさせたくありま
せん。

手紙とこれらのものを送ってきたのは新たな人生で
の決意なのだと思います。安っぽい言葉でもって
イイワケしないで、新しい道でのこれからの生き様
で子供への愛情の大きさを示してください。

ラムに代わり私からの言葉で申し訳ないですが

おめでとうございます。振り返る事無く新たな人生
での幸せを育んで下さい。
それぞれのスタートが望む道へと繋がり良い結果を
もたらしてくれることを心より望んでいます。

携帯を解約したので日記での返事となり申し訳ありま
せん。そして、この日記を見てくれていることを祈ります

皆さんへ

本日旅立ちです。オンタイムでの日記は書けないと思い
ますが、旅先での出会いや感動など、この日記に記録し
ていこうと思っています。楽しみにしていてくださいね。

では行ってきます
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by kinosuke_otowa | 2009-05-13 11:48 | 6年目にしてスタート地点
6年目にしてやっとたどり着いた親子でのスタート地点
旅立ち間近ということでいろんな人からお食事に誘われたり
メールが届きます。皆さん本当にありがとうございます。

もう残すところ限られた時間しかなく全てのお誘いを受ける
ことができず申し訳ありません。

皆さんの気持ちは十分に伝わってますので、旅の報告を楽し
みに待っててください。

今回、向かうことになったアフリカ地区は私にとっても初め
ての地。心配や不安が無いといったら嘘になります

でも、それでも、子供に伝えたいものがあります

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実はこの日を夢見て3年間、子供の成長を見守ってきました
今の私の気持ちは、私がパフォーマーとして歩いてきた道を
やっと娘と共に歩くためのスタート地点に立てたという思い
でいます

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旅から旅、それが本来の自分のスタイル

私自身そこから学んだものや価値観によってこれまで支えら
れてきました

生で感じる驚きや発見

海外にいて見えてくる日本の姿

逃げ場の無い環境に追い詰められて見えてくる壁

言葉に頼らないコミュニケーション

挙げていくと、きりなく出てきます。

そこでしか見つけられない多くをきっと娘も自身の力で見つ
けてくれると信じています

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とは言ってもまだ6歳
そんな難しいこと今はまだわからないかもしれない

それでも、そこに一緒に居たという証を残してあげたいと
思っています。


頂いたメールの中に、時を同じくして監督としてスタート地
点に立ったという友人からの嬉しい報告がありました。
お互いに、この時代に生きていたという足跡を残せるように
頑張りましょう!!
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by kinosuke_otowa | 2009-04-28 13:41 | 6年目にしてスタート地点