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『私とムチとフォーム誕生秘話』その4 ゴルフからのヒント
『私とムチとフォーム誕生秘話』というテーマでフォーム誕生
に至るまでとムチの本場アメリカで初めて披露した時の話しを
前回から引き続きで書いてます


今までの実験でわかった事をここで一度整理すると、支点を身体
の中心にもってくることにより、支点から作用点であるムチ先ま
での距離が長くなり、それによってムチ先に伝える力も大きくな
っていき、より強いパワーを伝えることが出来るという狙い通り
の結果を得ることができました

しかも、ムチを振る動力源となっている身体のバネ(つまり筋肉)
を今までは腕力しか使っていなかったのが、支点を胸に持って
きたことによって大胸筋、横筋、腹筋の動きも加わりムチにより
速度とパワーを与えていることもわかった

でも、さらなる新たな問題が一つ出てきました

どうしても、このフォーム時に身体が不自然な弓状に伸び、この
無理な姿勢が、ムチを振るときに頭の位置を肩の動きと共に動か
すことから狙いが精確に定められない

何か良い方法は無いだろうか、、、

そう考えながら前に進めずにいた時、テレビでプロゴルファーが
タレントにスイングのレッスンをしている姿を目にしました

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私はゴルフには全く興味が無かったのですが、身体の中心を軸と
して振り子のように玉をすくい上げるレッスンから肩を回すレッ
スンに進む姿が私の今の課題にすごく似ていたことから引きつけ
られるようにそのレッスンに見入ってしまいました

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次のステップとしてプロがテークバック(スイングで反動をつける
ために腕や身体を後ろに引く動作)を教えはじめたのを見て、私も
これだと思ったんです

テークバックを大きくとることで上体を大きく回転させれば、支
点をさらに遠くにとることができムチにさらに大きな力を与える
ことができるはず

しかし、それは旋回が今までより更に大きくなるので軸もぶれやす
く、今まで以上に照準も合せづらくなる事が考えられる
また、支点と重心が重なるのでしっかりと重心を安定させられるか
も心配なところだ

これらをクリアできない事には十分な力をムチに送り出すことはで
きない

普通ならばブレは、ムチをメンテナンスしてもらって全体的に芯
(コア)が重くなるよう調整してもらいブレを抑えようと考えるとこ
ろですが、ムチの重さが重くなるほど慣性の法則が働き引っ張られ
る力が強くなるため、軽くする細工はできても重くする細工が出来
ません
これは理屈で考えるよりも実際に振ってもらうと誰もがすぐに気づ
けると思うのですが、照準を定めようとした時に強い力に引っ張ら
れその感覚から軽量化したムチでないと細かいコントロールができ
ないと言う事がわかります

どうやったら、照準を見失わないように回転軸を保ちながら上体を
大きく回転させ作用点に大きな力を伝えることができるのか

何度もビデオでフォームを撮影し、更にフオームの連続写真を壁に
貼りだして眺めてみたが解決策が見出せない

グリップの持ち方を変えてみたりムチに改良を加えてみたりと色々
なチャレンジを試みましたが、全てが無駄な結果に終わりました

そんな中、

ビデオの映像に撮影する角度を変えて背後から撮影したものがあり
それと側面から撮影した従来のものを見比べていたときにふと気づ
くことありました
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by kinosuke_otowa | 2012-02-14 00:08 | Whip
『私とムチとフォーム誕生秘話』その3 支点を変える取り組み
『私とムチとフォーム誕生秘話』というテーマでフォーム誕生
に至るまでとムチの本場アメリカで初めて披露した時の話しを
前回から引き続きで書いてます

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当時、海外でよく使われていたフォームは肩を支点に腕を回し
てムチを振るサイドアーム

まずはじめに、このフォームでいろいろと支点を変えてみるこ
とから取り組みました

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手首に支点を持っていくと、手先のスナップだけでムチを振っ
る振り方となります
さほど威力は無いのですがムチの性能を楽しむことはできます
ちなみにこれが、あちらの世界で使われている女王様振りと呼
ばれる振り方ですね

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次に支点を肘に移動してみました。振ってみた感覚はフライフ
ィッシングのフォームにとても似ています
先ほどに比べ威力が少し増しましたのが感じられます

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次に支点を肩に持ってくる振り方なのですが、これは先ほども
説明した一般的に使われているサイドアームと呼ばれているフ
ォームで先ほどに比べ威力がまた少し増しました

さてここからが今まで目にしたことのないフォームへの挑戦と
なり少し大変になってきます

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では肩にあった支点を身体の中心近くに持ってきて振ってみる
ことにしましょう。胸の中心あたりに支点をもってきてムチを
振ってみます

見た目にも実際にやってる私自身にとっても、すごく無理のあ
る振りづらいフォームなのですが、明らかに以前のフォームよ
りはパワーがついているのを感じます
振った後にムチに身体を引っ張られるような今までに無い感覚
がありました
面白い成果が得れそうなので、さらに練習を重ねてみることに
します
すると、フォームに無駄がなくなっていくに連れて引っ張られ
る感覚が大きくなっていき、普通のサイドアームとの違いを大
きく感じとれるようになっていきました

この実験でわかった事をここで一度整理すると、支点を身体の
中心にもってくることにより、支点から作用点であるムチ先ま
での距離が長くなり、それによってムチ先に伝える力も大きく
なっていき、より強いパワーを伝えることが出来るという狙い
通りの結果を得ることができました

しかも、ムチを振る動力源となっている身体のバネ(つまり筋肉)
を今までは腕力しか使っていなかったのが、支点を胸に持って
きたことによって大胸筋、横筋、腹筋の動きも加わりムチにより
速度とパワーを与えていることもわかった

でも、さらなる新たな問題が一つ出てきました
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by kinosuke_otowa | 2012-02-11 23:04 | Whip
『私とムチとフォーム誕生秘話』その2 フォーム改良への挑戦
『私とムチとフォーム誕生秘話』というテーマでフォーム誕生
に至るまでとムチの本場アメリカで初めて披露した時の話しを
前回から引き続きで書いてます

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最近少しずつですが日本でもスポーツとしてムチのテクニック
を楽しむ人が増えてきています

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ムチの魅力に惹かれる人たちというのは、のめり込んで行くに
連れしだいに道具の質やムチのパワー、フォームの綺麗さなん
かを気にするようになっていくのですが、そうなって来た時に
誰しもがぶつかる壁というか絶対に通過する事となる課題が
“ムチをより早くより強く振る”ということ

普通に考えるなら、筋肉を鍛えそのパワーでもって振ると答え
たいところなのですが、それがムチに限ってはそうではなく

ムチをより早く、より強く振るということは、ムチの先端まで
無駄なく大きな力を伝えると言うことで力任せに振る事とは少
し違うのです

どんなマッチョな男が筋肉にものを言わせ力任せにムチを振っ
たところで、その力が無駄なくムチの先端まで伝わらなければ
紙きれ一枚すら破ることはできません

こんな言い方をすると、敷居が高く感じるかもしれませんが
ムチを振る事自体はそんなに難しいものではありません

ではその逆の例を挙げると、子供でも綺麗に無駄なくムチの先
端まで力を伝える事が出来ればムチ先についたヒモで、手では
決して割ることの出来ないジャガイモやリンゴ、アルミ缶なん
かを簡単に真二つに切ることができてしまいます

練習会なんかに参加し2時間ぐらい基本を学ぶとだいたいの人
はムチを振る事ぐらいは出来るようになると思います

たとえうまく扱えなくても、初心者のうちは自転車の補助輪の
ように、ムチのハンドルにウエイトを付けてやることで、手元
のブレを抑えフォームを強制的に綺麗なフォームに矯正し振る
事が出来るなんて裏技もあります
しかし、所詮裏技は裏技、その方法は良い事ばかりではなくウ
エイトを付け重くなる分、照準が定めづらくなっていき、腕力
も必要となってくる事からやはり自らのフォームを綺麗に正す
方が良いと言うことにしだいに気付き再び元の練習に戻る事に
なります

急がば回れと言ったところでしょうか(笑)

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話を本題に戻しまして、ムチは原始的でシンプルな作りながら
実に理に適った作りとなっていて多くの要素が集結し先端に力
が無駄なく集まる仕組みになっています

その中でも力を伝える大きな要因となっているのが

“てこの原理”

きっと皆さんも小学校の授業でシーソーを用いて学んだ記憶が
あると思います

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ムチを振る時にはこの“てこの原理”が大きく作用していて支
点から作用点、つまりハンドルからムチ先までの距離が長いほ
どムチ先により力を与えることができる仕組みとなっています
つまりは、同じ力でムチを振るとするなら単純に長いムチほど
威力があります

だからといって、威力を付けるため長さに捕われすぎて的まで
の距離より長いムチを振り回して的を狙うなんて事は、出来た
としてもそれは合理的ではなくただの不自然。普通に考えて
やる人はいないでしょう


一般的には、

 的までの距離 = ムチの長さ + 腕のリーチ

となり、立ち位置から的までの距離でムチの長さがおのずと定
められてしまうのがこの世界での常識となってます

では、どうやってムチのパワーを上げるか?

ムチの長さを変えれない以上、ムチの性能に頼るか、先端にウ
エイトをつけ遠心力を利用してやるか、先ほど話した“てこの
原理”の支点を変えてやるしかパワーを上げる為の選択肢は無
くなってきます

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ムチの性能を変えるなんてことはムチを作る職人にしか出来な
いことだし、状況によってムチを持ち変えるなんて事はそこそ
このコレクターでないと出来ない事です

次に、先端にウエイトをつけるのは簡単な方法ではありますが
これはどう考えても限界があり、しかも何かズルイ気がします

というわけで、もう一つの

フォームの支点を変える事によってパワーを上げるという方法
に行き着き私のフォームを改良するという挑戦が始まったわけ
です
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by kinosuke_otowa | 2012-02-06 23:55 | Whip
『私とムチとフォーム誕生秘話』その1 初めて手にしたムチ
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私が初めて手にしたムチはアメリカ人のパフォーマから譲り受
けたブルウィップという形のムチでした

私がまだパフォーマーになる前の事です。当時の私は友人の経
営するイベント会社で契約スタッフという形で企画と運営を任
されていました。その時にたまたま私が企画から運営までを一
貫して任されていたイベントのステージに出演していたのがそ
のアメリカ人のパフォーマ、彼との出会いは私の人生を変えた
とっても衝撃的な出会いでした

日本語が全くわからない外人がたった1人でステージに上がっ
ていったかと思うと、広いステージをいっぱいに使ってムチを
振り上げ、そのムチから放たれたクラック音はすざましく会場
に響き渡り会場のすべての来場者を驚きで振り返らせました
みんながステージに注目するやいなや間を置かずして、その威
力とスピードでもって格好良く的を落とし一瞬にして会場中を
拍手で沸かせました

その姿を見た時に私は、こんなのが出来るようになりたい!
そして、その技術で言葉や国境の壁など関係なく人を魅了して
いく彼の姿に憧れを抱きました

でも、小柄な体格の私には無理かも、、、なんて気持もあって
なかなか教えて欲しいとは言い出せず彼のムチを眺めていると
その気持を悟ったのか彼の方から

「ムチを振ってみて良いですよ」と声を掛けてくれました

初めて手にするムチで、どう扱って良いのかわからずにいると
ムチの威力は決して力だけでは無いという事を丁寧に説明しな
がらムチの扱い方を私に教えてくれました
彼の教え方が良かったおかげで、すぐに音を鳴らせるようにな
り、それが嬉しくて私は更にムチの魅力に取り憑かれていきま
した

それがきっかけとなって彼との仲も深まり、その後も何度か会
ってムチの技を教えてもらったのですが、ビザの都合でそんな
にも長く日本に滞在できず彼は再びアメリカに帰って行きまし


その時に置き土産にと、練習で使わせてもらっていた彼の大切
な商売道具でもあるムチを私に譲ってくれたのが私にとって初
めてのマイウィップ(ムチ)です

それを今も私が大切に持っていれば、今頃は家宝となって美談
として語れるのですが、無茶な使い方をしていたせいで練習中
に壊してしまい残念ながら今はもうありません

これは私の若い頃の宣材写真の一枚なのですが、この腰にぶら
下げているのがそのムチです

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今回は少しマニアックな内容になっちゃいますが
『私とムチとフォーム誕生秘話』というテーマで数回に話を分
け書き残したいと思います
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by kinosuke_otowa | 2012-02-02 23:52 | Whip
プリース・クレッフェ priis-chlepfe 2012 Schwyz
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プリース・クレッフェ priis-chlepfe 2012 Schwyz
を取材してきました

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記事はこちらのリンクより日本スポーツウィップ協会サイト
に飛んでご覧下さい

http://sportswhip.blog50.fc2.com/blog-entry-132.html

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ラムの手袋が写真に入り込んでる、、、、
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by kinosuke_otowa | 2012-01-10 23:28 | Whip