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果たせなかった約束 いまも悔やまれる想い
ラムの水疱瘡(みずぼうそう)もどうにかおさまり、あとは
掻き崩したところがおさまるのを待つだけ

今日から学校に行きはじめました

ラムが写真を撮るのを嫌がるのでまだその姿を写真で
報告するわけにもいかず

また思い出話しになりますがお許し下さい

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(ここからすべて2年前の写真)

今から二年前のちょうどこの時期に私たちは日本を旅立ち
アフリカのマダガスカル島の東に位置するフランス領の小さな島
レユニオン島に向った

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この島にある潰れそうなサーカス学校をどうにかして立直して
欲しい。そんな依頼で私は先生として赴任しラムは生徒として
参加するはずだったのだが、到着した時にはすでに学校は潰れ
てなくなってしまっていた

日本に帰ろうにも、直行する飛行機もなく、東南アジアを経由
して日本に帰るための飛行機は週に1便のみ

アフリカ南部に位置する孤島まできて
赴任するはずの勤務先が無い

自分ひとりなら無茶もできて何とかなりそうな気もするのだが
父子家庭で子連れでの旅となると行動も選択肢もかなり絞られ
てくる

私にとって最悪の状況でした

そんな中救いだったのは、私たちを泊めてくれる事になっていた
家のオーナーの人柄が良かった事。そのままの条件で滞在しても
構わないと言ってくれた

私たちはそのご好意に甘え滞在させて頂き、私は潰れた学校の生
徒たちを尋ねてまわった

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はじめは、夢を捨てきれずトレーニングを続けている子供も必ず
いるはず!とポジティブな勝手な思い込みでスタートしたのだが
実際はそれとは正反対

信頼してトレーニングを続けていたのに、それを裏切る形で
引受け先のケアもないまま潰れてしまった学校への親の怒りは
大きく、生徒だった子達のテンションも下がり再びそれを続け
る意欲も感じとれなかった

そんな中でのサーカス学校再建は絶望的でした

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私がそんな状況でいる中、幸いにもラムは地元の体操クラブに合
流させてもらいトレーニングを続ける事ができるようになり地元
の子供たちとも仲良くなっていった

娘が笑顔で居てくれる。それだけが私の支えでした

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どうにか数名の元サーカス学校の生徒もラムと同じ体操クラブに
合流させてもらうことができ、再び夢に向っての前進を始めたと
ころで

私は再建不可能な状況である事をクライアントに伝えました

しばらくして、地元の人たちとも仲良くなり何人かの人たちが私
の学校の再建を信じ支援してくれる人たちも増えてきた時

無情にも、この島での仕事の打ち切りと次の赴任地がクライアン
トから伝えられました

次の赴任地は更に治安も悪い場所での仕事

子連れの私にとって辛い条件であったためその仕事は断りました
その後もこの島に滞在する選択肢はあったのですが、地元の人た
ちの支援だけでクライアントからの支援なくして滞在することは
厳しく、何よりも私たちにとって仕事以外でのここでの滞在は何
も意味しない事もあって帰国する事を決めました

その決断は

私に心を開いてサーカス学校の再建を信じ力を貸してくれていた
人たちを再び裏切る残酷な決断でもありました

私たちの仕事は人と接する機会が多くその分喜びや感動に出会う
事も多い

しかし、その半面悲しみや後悔することも多く
中でもこの決断の事はいまだに悔やまれ忘れられません、、、

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再びあの地に足を運び、果たせなかった夢を果たしたい気持ちは
あるのですが、再び行くという事はさらに辛い現実と試練が私を
待ち受け、次は途中で逃げ出す事ができない事を考えると

今はまだ出来ないといった気持ちが先にたち行動に移せません
悔やまれる思いと後ろめたい気持ちに責められます

早いものであれから2年 月日が経つのは早い

昔は何も考えず、もっと簡単に行動を起こせたはずなのに
今は行動を起こす前にいろんな事を考えてしまう

背負っているもの、失うものなんかを考えると判断にも制限が
でてきて"直感"と"思いつき"だけではなかなか行動に移せない

それが"若さ"だったのかな
もうそれが許されない年齢に突入しているって事なのか
なんて考えさせられてしまう

気づくの遅すぎ??


締めも、落ちもない思い出話しでごめんなさい


あんな決断をしたも関わらず島の皆からは
今も応援メッセージが届きます

本当に心からありがとう
そして、あの時はごめんなさい

みんなの応援と期待を背負ってラムと共に
夢に向って頑張ります
これだけは絶対に裏切れない!!

明日でラムは8才の誕生日を迎えます
私も年とるよなー
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by kinosuke_otowa | 2011-05-30 18:54 | Switzerland
それが大きな目標に繋がっていると信じて頑張るのみ
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ラムが水疱瘡(みずぼうそう)になり学校に行けず自宅待機
練習部屋に篭ってDVDを見ながら黙々と練習課題をこなすだけの毎日で

とくに変わったニュースも無いので久しぶりに私の話を

横浜に居た頃に仲良くしてくれていた友人から久しぶりのメッセージが届きました

彼女も私同様に第一線から少し距離を置き、指導者としての第二の人生を歩きながら子に夢を託すといった環境で、似た環境なだけに話も合うことからお互いの子の事を気にかけてはたまに連絡を取り合ってました
娘同士も歳は離れていても仲良しでラムにとってはお姉ちゃんのような存在の1人です

日本を離れて間もない頃、そんなだった彼女の娘が今まで親子で歩いてきた夢とは違った道を自分で歩き出す決意をしたとの知らせが入りました

それは私たちにとってもすごく驚かされたニュースで

「それは決断ではなく、ちょっとした寄り道じゃないかな」と私がメッセージしたのを最後にしばらく連絡が途切れてました

この一言は余計なおせっかいだったか、、、
と心配と反省してから早半年
気にはなっていても連絡しないまま月日だけが流れていたところに

今回のメッセージが届きました


そのメッセージには、以前同様に私たち親子を気づかった励ましの言葉が書いてくれてあり

そしてその文章の最後に一文

"遠くて大きな夢に向かって、目の前の小さな目標をこなしていく毎日です。でもそれが大きな目標に繋がっていると信じて頑張るのみです。"

と彼女の現在の事を書いた文が添えられていた


とっても重く深い言葉です


いずれうちにも訪れるであろう壁

私たちはその壁とどんなふうに対面するのかわかりませんが
その時は、きっと私も同じ答えを見出して前進するしかないのかな
なんて色々考えさせられました


その頑張りを応援してます、そしてその道は間違いなく目標に繋がっていると私も信じてます

頑張って下さい

どんな壁が待ち受けていようとも私たちも同じ気持ちで前進あるのみです


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今回はもう一つ


先日、大道芸中に出会った日本人の話です

いつから観てくれていたのかわからなかったのですが1人の日本人がショーの後に近づいてきて話しかけてきました

それは良くある事なのですが、彼が話しかけてきた言葉がこれ

「なんで海外でそんなことをやってるんですか?」

いきなり話しかけられた内容がこれだったので、同じ日本人と言う事もあってその失礼な態度にムッとしたのですが

そこはグッとこらえて、引きつりながらも笑顔で

「こんな日本から離れた場所で日本人に観てもらえて嬉しいよ。ありがとう」

と返した

私が1人で大道芸してる時なら絶対にこんな事は言わないし相手にもしないのですが

今回そうしなかったのは、喜んでショーを観てくれていた人たちの気持ちや雰囲気、そして頑張ってるラムのテンションをこの1人によって害されるのが嫌だったからです

しかし、私のとった行動は間違いでした、、、、

それをどう勘違いしたのかその日本人は気を良くして、その場に腰を下ろして居つき始めました

私たちのショー道具の真横に腰を下ろして話し込もうとするその姿にさすがに私も我慢できず

「そこに座られると大道芸ができないから場所をかえていただけますか」

と少し冷たく接すると

聞こえているのかいないのかそれでも移動せず居座り、しまいには聞いてもいない身の上話をはじめだした

「3月に会社をクビになって次の仕事が決まらず。日本に居場所が無くなってふと旅に出たんです。ヨーロッパ中のいろんな国を周ってきました

──<途中省略>──

みんな頑張れって言うけど、何をがんばればいいの? 何をがんばっていいのかも解らないんだよ(怒)」

酔ってもいないのに、自分の語りにしだいに熱くなり怒り始めた


その異様な雰囲気は、言葉は解らなくとも道行く人が避けていくような状況
そんなヤツ相手してても時間がもったいないと、私たちも移動する事を決めラムと移動の準備をはじめると

「おい! 聞いてんのか?」

と後ろから私の衣装を強く引っ張ってきて

それによってバランスを崩した姿勢が私の腰に激痛を走らせた


さすがに、もう我慢ならない!!
握りこぶしを作りつつも、殴りたいその気持ちを押さえて

「それはそれは辛いだろうけど、私にはどうすることも、してあげれる事もありません。なんで海外でそんなことをやってるんですかと問われましたが、あなたの方こそ海外まで来て何でそんななんですか? 私たちがすれ違う人たちのことを何も知らないように、ここ海外では誰もあなたや私の過去なんて知らないんですよ、それに興味もない。それは海外でも日本でも同じだと思います。今できること目の前で見せれることが今の自分の全てなんです。そこが全てのスタートで、他人は嫌なら避けていくし興味があればよって来る。過去のプライドや過去の居心地良かった幻想にしがみついていつまでも拗ねてないで、前見て今何が出来るか考えてみればどうですか」

と告げて、その場を去った


その後、その日本人がついてくることはなかったのですが

もう最悪、、、

腰が痛くて大道芸が続けられなくなるし
ラムのテンションも下がるし

その日本人への怒りよりも
私のとった行動が望まない結果に結局なってしまったこと
が情けない
私がついていながらラムに本当に申し訳ない事をしたという思いと
自分の親としての至らなさと、人間としての器の小ささを感じ
させられる嫌な一日でした


目の前の小さな目標をこなせなかった一日は
その先にある大きな夢に向かって
一歩遠のいたような気がしてヘコミます

でも、明日は更に近づけると信じて頑張ります

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by kinosuke_otowa | 2011-05-24 21:10 | Switzerland
ラムのみずぼうそう
昨日は早起きしてベルンまでお出かけ
日本で言うところの友情出演みたいなお仕事

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楽屋入りがめんどくさいので、そのままショーができるように
衣装を着込んで電車に乗り込みました

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町から少し離れるだけで雰囲気がこんなにも違ってきます

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さてさて、

無事にベルンでの用事を済ませて
電車の待ち時間を利用しベルンで大道芸をしてみました

週末市場の隣で大道芸を開始したのですが
なかなかの好感触

ベルンの人たちは、お客さんも大道芸人もとっても友好的

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他の大道芸人と記念撮影!!

この後は、バーゼルに戻っての大道芸
移動を利用して少しお昼寝

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私が何も言わなくても、これが当然の事ようにラムは寝だします

そして、バーゼルに戻って大道芸開始

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私たちは、今までのスタイルを少しかえて
マルクトプラッツからスタートし同じ場所では2本だけショーを行い
フェレイエストレス(Freiestrasse)をバンクフェライン(BANK
BEREIN)の方に向けて移動して行くことにしました

バーゼルについてショーを始めた頃から、ラムが何やら
モゾモゾし始めて、ショー中も落ち着きがなくなってきた

「どうした?」と尋ねても「何も無いよ」と返事が帰ってくる

そのままどうにか失敗も無く、大道芸を無事に終え
家について着替えていると

ラムが 「うぁー!! Dioさん、ラム病気かも」

と裸でこちらに寄ってきた

ラムを見ると見事に全身赤い水玉模様

完全な水疱瘡(みずぼうそう)です

ブログ用に写真を撮ろうとすると
「Dioさんでも、これブログに載せたら殺す!!」
と釘を刺されたので写真は無しです

今週は学校休んで自宅待機かなー
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by kinosuke_otowa | 2011-05-23 00:38 | Switzerland
無事に親父の手術は終わったようです 帰国予定

うちの親父(ラムの祖父)にガンの転移が発見され
再び入院していたのですが
その摘出手術が無事に終わったと報告がありました

そんな事もあって、今年の夏は日本で過ごそうと思い
チケットは既に手配し

ラムとダイアナは7/8から8/4まで
ディオは7/8から9/7までの日程で帰国します

日本で色んな人たちと再会できるのを楽しみにして
います

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by kinosuke_otowa | 2011-05-22 20:57 | Switzerland
スイスの日本と友人の旅立ち
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この写真、パッと観は日本と勘違いしちゃいそうな
光景でしょ?

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ちょっとひいたアングルで観てもこの通り日本の庭!!

でもここはスイスなんです

オーナーはスイスの庭師さんで奥さんは日本人の方
趣味で作った庭なのですが、さすが本職だけあって
立派なものです

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この空間にいるだけで和みますね

さてさて、今日はこのお宅で友人の送別会が行われる
事になり寄せさせてもらってます

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彼の人柄もあって、送別会には30人ほどの人たちが
集まりました

彼の仕事は板前さん

そこで、集まってくれた皆さんに今までお世話になっ
たお礼も兼ねてと

彼のお手製のチラシ寿司が2盛り振舞われました

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スイスに居て、

日本庭園で大葉入りの海鮮チラシ寿司が食べるなんて

なんとも贅沢な一時

とっても幸せな気持ちに満たされてます

ありがとう

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ラムもパーティーに集まった子供たちと楽しそうに遊ん
でいます。みんな日本語が上手で、ラムも久しぶりに
日本語が使えるとあっていつも以上に弾けていました

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私たちはいつもは見送られる立場が多く、見送る立場っ
てのは慣れていないせいか

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旅立つ友人の挨拶を観ていると、取り残されるような
なんとも言えない寂しさに襲われます

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皆が楽しく盛り上がる中、私は彼との想い出に浸り
ながら焚き火で子供たちのソーセージを焼くお手伝い
をしていました

スイスのソーセージは、
そのままでも日本のソーセージより美味しいのですが

それを竹炭で焼くと更に美味しい!!

これは新たな発見


今日は楽しい時間をありがとうございました
新しい地でも頑張ってね

ラムと共に応援してます
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by kinosuke_otowa | 2011-05-16 18:18 | Switzerland
炎の円盤投げ "Redlischiesse"レイディリシェッセ
ファスナハトと同じ日の夜、エティンゲンでは
"Redlischiesse"レイディリシェッセと呼ばれる
この街の恒例行事が行われます

火のついた円盤を山から街にめがけて投げ最後に
皆でタイマツを持って山を下ってくるといった
他ではあまり目にしない一風変わった行事

この行事に私たちも参加してきました

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日が沈む頃、街の人たちはのホウキような大きな
たいまつ用の木と、真ん中に穴の空いた10cm程の
木製の円盤を多数持って山の中腹に向かいます

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山の中腹に見える焚き火の灯りに向って山を登っ
ていくと、焚き火を囲んで子供から大人まで多く
の人が集まっていました

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地元の人たちに混ざり、私たちも見よう見まねで
棒に円盤を突き刺し焚き火でそれを焼きます

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円盤の外側が赤々とした火の粉を出すぐらいに焼け
たら

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ジャンプ台のほうに移動し、その円盤をジャンプ台
に叩きつけ、先端の燃え盛る円盤だけを街に向って
飛ばします

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これを時間いっぱい皆が延々と繰り返します

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炎の円盤が次々と山から飛び発つ光景は、何とも
言えない幻想的な空間をスイスの星空の下に作り
出していました

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今まで山火事になった事はないらしいです
それでも万が一に備え多くの消防車が山を囲むよう
に待機していました

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円盤投げの終わりの合図と共に、皆が松明を手にとり
火を灯し始めます

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松明に火のついた者から順に山を下っていきます

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これまたとても美しい光景で、山に金色に輝く帯が
かかったような感じてした

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山を下りきった者は、松明の火が消えるまで松明を
振り回します

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そして火が消えたら帰路につき終了
かなり昔から受け継がれ続いている行事だそうです

また来年も参加したいな


アップしていない日記がたまっていたので
しばらくの間オンタイムではない日記も入りますが
ご勘弁下さい
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by kinosuke_otowa | 2011-05-09 04:27 | Switzerland