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椎間板損傷、、、、
忘れてはいけない大切なことを
私はすっかり忘れてしまっていました

To obtain, something of equal value must be lost.
人は何かを得るとき、同価の何かを失う

それは私の人生の分岐点で必ずついて回ったことであり
多くの別れや悲しみ、旅立ちや新しい出会いなど
良かれ悪しかれ多くのことを私に与えてくれました

辛い時には、

この辛さと引き換えに何か得るものがあるはず

と私を支えてくれた言葉でもあります


今回、私の得た結婚という大きな幸せと引き換えに
失うもの

そんなこと、これっぽっちも考えてもみませんでした

しかし、

そんなに都合良く進ませてくれないのが私の人生

今回、私の得た大きな幸せと引き換えに代償として
失うものがおとずれたのは、この話の流れから
言うまでもなくわかっていただけると思います




それは私たち家族の新しい生活が作り出す
予想できる環境の変化とは違い、

ラッキーの代償として訪れた予想すらできない
アンラッキーな知らせでした


知り合いのつてを頼って整形外科で腰治療の
経験豊富な先生を紹介してもらい診察を受けに
行ってきました

現在、私の抱える症状は
くしゃみをする時や無理な姿勢をした時に
腰から身体全体に走る激痛と、常に両太モモと腕
そして背中にシビレを感じる事です

今までいくつかの病院で、その原因は椎間板ヘルニア
だと診察され、そうだと思っていたのですが

それ以外のケースも考えられるからと、今回は再び
レントゲンとMRI、血液検査を受けることになりました

なぜならば、先生が言うには

椎間板ヘルニアが起こす症状で両足同時にシビレと
痛みを起こすというのはごく稀なケースでそれ以外の
事が原因でそれらを引き起こしている可能性も十分に
考えられる

とのことでの再検査

半日かけて病院内をグルグル回り検査を受けて
再び先生からの診察となりました

診察室に入ると先生を取り囲むように5人の若い
ドクターたちが私のMRIの資料を眺め

ただならぬ雰囲気

先生に仕事を尋ねられたので、
いちいち説明するのもめんどくさく簡単に

「自営業で協会などで事務仕事を手伝ってます」と答えた

すると

大きな事故や、今までにスポーツなどの経験は? と尋ね
られたので

「とくに大きな事故は経験ありません。スポーツは、、
体操のようなことをやってました。いまもたまに
続けてます」

と答えると、納得いかない感じで頷いた

そして、見せられた写真がこれ

椎間板損傷、、、、_d0088142_1539949.jpg


椎間板損傷、、、、_d0088142_15392644.jpg


「これは一見、椎間板ヘルニアのようにも見えるのですが
私(先生)の経験から、これは椎間板ヘルニアだと
思って手術すると手術を繰り返しても治らないケースで
正しくは椎間板ヘルニアでは無く、症状をなにか病名に
当てはめるならば椎間板損傷と言ったほうが相応しく

つまりは

椎間板が壊れてしまっている状態でそれによって骨が
神経に触れているから痛みとシビレを引き起こしている
と考えられます

いままで数回同じような症状を持つ患者に出会ったのですが
それはスポーツ選手や大きな事故経験を持つ人で
普通の生活でこんなことはあまり考えられないですね」

と言われた

先生の言わんとすることはよーく解ります

そして更に先生は

「椎間板が壊れちゃってるので、まずこのままだと
しだいに痛みは強くなって良くなる事は考えられない
です。よくこの痛みに耐えれてますね、、、
手術を受けるとなると牽引治療しながら様子を見て
内視鏡での手術が可能かを探る、もしくはプレートを
体内に入れる手術となりますね。
それを選んで手術したにしても、次はそのプレートを
入れたことでの痛みがついてまわります。
また、プレートを入れたことで背骨全体の負荷を与え
るバランスが崩れ、次の新たな問題を引き起こす事も
考えられるので、何も無い健康状態に完治ってことは
ちょっと期待を持たない方が良いですね。
手術を受けるとなると、一週間から一ヶ月の入院で
半年間ぐらいは通院でのリハビリとなります。
もし、その間の帰国が無理ならばこの資料をお渡し
するのでスイスかドイツの病院で治療を受ける
のが望ましいです。もしかして、ドイツの方でさらに
新しい治療法が見つかるかもしれません」

と言われた、、、

死ぬって言われたわけじゃないから、まぁ最悪の結果
ではないけど

これって、つまりはサーカスパフォーマーとしての終了
を通告されたんだよね!?


今からって時に、、今が大切なときなのに

なんて事だよ

まだラムにしてあげなきゃいけない事がたくさん
あるのに、、せめてあと6年、いや4年あれば

なぜ? どうして今?

という思いと、悲しみや悔しさが入り混じって

なんとも言えない気持ちで、先生の話中に
涙がこぼれ落ちそうになりました

あと6年でラムに私の学んできたこと全てを与え
その後、私は新しい道に向ってスタートをきるはず
だったのに

いつかは来ると解っていた
サーカスパフォーマーに幕を引く日が
こんな形でこんなタイミングで来るなんて、、、、



診察室の外には、私のことを心配して待つ妻とラム
しかも、
妻にとっては初めての日本旅行楽しんでるところに
こんな事言えないよな
しかも結婚して間もないのにこんな問題、、、

やっぱり、言えない

先の事より、まず今

笑顔で診察室から出なきゃいけないよね


To obtain, something of equal value must be lost.
人は何かを得るとき、同価の何かを失う

幸せにのぼせて、すっかりこの言葉を忘れていました

今回の幸せの代償は大きいです、、、

それはラムにとっても同じか
いつまで同じ舞台で、ラムをサポートして
やれるのかなぁ

もうそのカウントダウンが始まっちゃってるって
事だよね

んー、、、、


まだ、諦めちゃイカン

ドイツ、スイスで他の先生に診てもらえば
道が開ける可能性もある!!

すこしでも可能性があるならば、それに賭けてみる
それでダメならその時は。。。。

今は失うモノの事より、今目の前にある得た幸せの事
だけを見て家族旅行を楽しみたいと思います


なんか、うまく文章がまとまらない
こんな日記でゴメンなさい
by kinosuke_otowa | 2010-07-13 15:44 | ディオの日記
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