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サーカスフェスティバルのオーディション選考
友人に誘われてサーカスフェスティバルのオーディション選考
を手伝ってきました

今回の作業は世界各地より寄せられたプロモーションビデオを
それぞれのジャンルとレベルに分けていくのですが大変な作業
でした

集まったビデオの数もとんでもない数でそれを全て見ていくの
も大変なのですが、それらをジャンルとレベルに分けていく
この選定方法自体が現在のパフォーマンススタイルに当てはめ
れないことが大変でした

一昔前までは、つまりは私の時代まではパフォーマンスのジャ
ンルで分けることが出来たのですが、今の世代のパフォーマー
はその垣根を越えてしまっているモノが多いのです

例えば、コンテンポラリーダンス&演奏&空中芸とか、アニメ
ーションダンス&ジャグリング&ビートボックス とか、映像
&空中ブランコなんて組み合わせや、人間業を越えている不思
議な現象!? なんかもあって、私たちの時代では考えもつかな
かったパフォーマンスが多くありました

いずれは一芸道を貫いたスタイルのパフォーマンスよりも、ジャ
ンルの垣根無く色んな芸を一つのアイテムとして組み合わせた
ものがエンターテイメントの中で成長していくだろうとは思ってい
ましたが、それがこうも早くそんな時代が来てしまうなんてビック
リです

第二次世界大戦以降 “動物と人が作り出す笑顔と驚きの世界”
それがサーカスの王道となり
21世紀の訪れと共に “人と音と光が作り出すサーカスを越えた
エンターテイメント” としてシルクドソレイユが新時代を築き

今、現在に至っているわけですが

すでにその更に次の新しい流れとなる芽が育ってきているのが
解ります

こんな発想を持ってるヤツがいるのか、、、

この歳にしてすでにこんなレベルを持ってるのか、、、

サーカスのコンテストでなければ絶対に高い評価なのに、、、

生まれ持った才能ってやつか、、、

こんな言葉を今日一日で何度口にしたことか(笑)

私は老いと戦いがらも、かろうじて現役を続けているのですが
もはやこの時代に私のスタイルのショーの居場所はないと言う
ことを痛感します
細々と、昔の懐かしい雰囲気に酔いたい人を相手にショーをし
たり、時代の流れから遅れているところでショーをしていくしか
現役としては生きていけないのかなぁー、、、


今回のお仕事の経験がいろんな課題を私に与えてくれました


ラムがこの時代のエンターテイメントの中で生きていくのに
何が必要なのか?

私がラムにしてあげれる事は何なのか?

いろいろと考えてしまいます

私が40才を迎えるまでには答えをだして、それに向かって動
いていなければ

焦りと不安だけが頭をよぎります


ハァー 疲れた、、、そんな一日でした

でもとても有意義な時間を過ごせました
今日は楽しい経験をさせてくれた古き良き仲間たちに感謝です
by kinosuke_otowa | 2011-12-13 22:00 | Switzerland
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